【ハマると抜け出せない】沖縄は芸能の宝庫!

芸能

皆さんこんにちは!
このブログでは、沖縄を『深堀り』していくのがテーマとなっております!

本日は「沖縄芸能の世界」についてご紹介します!


ふりい そざい君
芸能について深堀りされても難しくてわからなそうだから読むのやーめた。


ぶーてん
大丈夫!!この記事では簡単な紹介だけをして、深堀りは別の記事でするんだ!
まずは沖縄にこんな芸能があるんだということを知ってね!


この記事はこんな人におすすめ!

・自分が住んでる沖縄のことをもっと知りたい!

・沖縄に何度も旅行に来てるので新しい魅力が知りたい!

・沖縄の芸能ってそもそもエイサーと三線以外にあるの?

芸能の始まり

かつて琉球王国だった沖縄は、貿易の中継地として多くの国々と交易し、発展を遂げました。そして中国や日本、東南アジアなど多くの国々から影響を受けながら、独自の芸能をつくりあげていきました。

沖縄の伝統芸能は、

・中国からやって来る使いの人たちをもてなすために発展した『宮廷芸能』
・祭りやお祝いなどを通して、各地域で受け継がれた『民俗芸能』

この2つに大別されます。

この記事では、この2つに近代沖縄で注目を集めている『創作芸能』を加えて紹介します!

格式高い様式美『宮廷芸能』

『宮廷芸能』とは、琉球王国時代に中国からやって来る使いの人たちをもてなす歌や踊りのことで、首里城を中心に行われました。「組踊」や「御冠船踊(後の琉球舞踊)」などがあります。

この『宮廷芸能』は、民間の劇場を中心に継承発展し、今では『舞台芸能』とも呼ばれています。

『組踊』 世界に認められた琉球が誇る伝統

1718年、琉球王府にて踊奉行に任命された玉城朝薫(たまぐすく ちょうくん)が始祖。
琉球の故事や島古来の芸能を土台に、日本の伝統芸能を参考に加えて創作しました。

もともと中国からの使者をもてなすために生み出された「組踊」は、
台詞・音楽・所作・舞踊の4つの要素で構成されており、能や狂言といった
日本の伝統芸能にも似た「琉球」の格式高い舞台劇として時代と共に受け継がれています。

その舞台様式や使用する小道具など、細部に及ぶ様式美は高い評価を受け、
沖縄が日本に復帰した1972年5月15日には国の「重要無形文化財」に指定されました。
また、2010年11月16日にはユネスコの「無形文化遺産」に登録され、
名実共に世界へ羽ばたく「沖縄伝統芸能」の代表格として、注目を集めています。

公演情報はこちら → 国立劇場おきなわ公式サイト

『古典舞踊(琉球舞踊)』 老人から女性の役まで変幻自在

古典舞踊は、琉球では御冠船踊(うかんせんおどり)と呼ばれ、
中国から派遣された使者(冊封使)を歓待する宴の中で披露されました。

組踊同様、踊奉行によって基礎が固められ、
その後の優れた踊り手たちによって肉付けされ、磨き上げられていったのです。

古典舞踊は、老人踊り・女踊り・若衆踊り・二才踊り・打組踊りなどに分けられます。
担い手は、組踊同様に士族とその子弟(男性)でした。
そのため、老人踊り・女踊りもすべて男性が躍るものとされていました。

ですが明治以降数多くの女性舞踏家が誕生。
沖縄伝統芸能の裾野と可能性を大きく広げました。

『琉球古典音楽』 宮廷で奏でられていた優雅な響き

琉球王国によって護られ発展してきた、「宮廷音楽」の総称であり、主に三線音楽のことを指します。

かつては中国から派遣された使者(冊封使)を歓待する宴や、
薩摩藩・江戸幕府へ上がる際に披露されたと言われています。

音楽単体としてだけではなく、組踊や古典舞踊の楽曲としても使用され、
琉球王国を代表する芸能の一つとして大きな役割を担ってきました。

三線の他に伴奏として筝(琴)や笛、胡弓、太鼓などの楽器が用いられ、
厳かで典雅な音色を奏でるのが特徴です。


ふりい そざい君
んー、沖縄の伝統芸能がすごいってことはなんとなく分かったけど、堅苦しいのは苦手だなー。
組踊見た時ほとんど寝ちゃったって友達が言ってたもんなぁ。


ぶーてん
たしかに、静かに座って伝統芸能を観ることが苦手な人もいるよね!
それなら次は、地域の祭りなどで観ることができる『民俗芸能』を紹介するよ!


沖縄は『民俗芸能』の宝庫!

沖縄の島々や各地域・村単位で受け継がれている芸能を「民俗芸能」といいます。

沖縄では1年をとおしてさまざまな年中行事や祭りがあり、
そのときにはたくさんの民俗芸能が演じられます。

また、民俗芸能は楽しむためだけではなく、
「エイサー」は先祖供養を願って踊り、
「獅子舞」は邪悪を祓い、幸福を呼ぶなど、
祭事的な意味も含まれています。

『エイサー』 勇壮な演舞と太鼓の響きで観るものを感動させる

出典元:エイサー会館 公式サイト

沖縄の芸能といえばと聞かれ、必ず思いつくであろう『エイサー』

沖縄で観たことのない人はいないと言い切れるほどメジャーで、
今や世界的に注目されている芸能です。

そんなエイサーですが、もともとはお盆の最終日に先祖の霊をあの世に
送り出すために踊られる踊りで、県外でいう盆踊りのようなものです。

先祖崇拝の強い沖縄では、お盆はとても大切な行事のひとつ。
現在も旧暦で行事を行うことが多い沖縄では、
お盆も旧暦の7月13日~7月15日に行われており毎年時期が異なります。

また、各地の青年会によって、使用する太鼓(大太鼓・締太鼓・パーランクー)や
楽曲、衣装、演舞形態などが異なり、『エイサー』というくくりの中でも
様々な演舞を観ることができ、それも魅力の1つとなっています。


エイサーについて詳しく知りたい方は、是非エイサー会館へ足をお運びください!
→ エイサー会館公式サイト  

『雑踊(琉球舞踊)』 躍動感溢れる軽快な踊り

沖縄は1879年に廃藩置県を迎えます。
組踊や古典舞踊の担い手であった士族とその子弟は禄を失い、
王府の舞台から大衆向けの舞台へと移り、芸能を披露しました。

彼らは古典舞踊に加えて、民間に流布する民謡や風俗を取り入れた
新しいスタイルの舞踊を創り出しました。これが『雑踊』です。

雑踊には、従来の古典舞踊の格調の高さに替えて、
振りの様式、構成、衣裳などに新たな民衆エネルギーが注がれ、庶民芸能として定着しました。

ちなみに、この頃から戦前頃までに創作された舞踊は『雑踊』
戦後創作された舞踊が『創作舞踊』と呼ばれています。

『沖縄芝居』 ウチナーグチ(琉球方言)で読み解く琉球の暮らし

三大悲歌劇のひとつ「泊阿嘉(とぅまいあーかー)」より 

出典元:文化庁広報誌 ぶんかる

『沖縄芝居』とは明治中期以降に作られた、ウチナーグチによる大衆演劇のことです。

組踊から展開したとされ、民謡に合わせた台詞を古典音楽や舞踊でつなぐ「歌劇」と、
日常のウチナーグチに近い台詞が用いられる「方言セリフ劇」に大別されます。

現在は、ウチナーグチを理解する世代の減少とともに衰退を余儀なくされていますが
お年寄りを中心に今でも根強い人気があります!

沖縄の庶民の風俗や史劇などを描き出した『沖縄芝居』は、
今も様々な劇場で上演されていて、古典のみならず新作も数多くつくられています。

『沖縄民謡』 沖縄の人々の<魂>を未来へつなぐ

現在もなお根強い人気を持ち、県内外に多くのファンがいる『沖縄民謡』

沖縄の古典音楽などを起源として次第に大衆の中で発展し、
仕事のことや男女間の恋愛まで、日常のありとあらゆることを切り取ることで
情感豊かでストーリー性の高い楽曲を数多く輩出しています。

中国から伝来したとされる三線が主要な楽器であり、
その音階は琉球音階とよばれ、一般的には
「ド ミ ファ ソ シ ド」という5音音階となっています。

現在でも多くの曲が排出されて続けていて、
昔から伝わる民謡とともに親しまれています。

各地域で受け継がれる『民俗芸能』

ぶーてん
とりあえず、メジャーなところはこんなもんかな。
沖縄の『民俗芸能』はたくさんありすぎて長くなりすぎるので
ここでは省略させてもらいます!

ふりい そざい君
え!せっかく興味持ってきたのに教えてくれないの!?

ぶーてん
沖縄は各地域で芸能が発展したために、その種類がすごい多いんだ!

・2人で協力して1頭の生きた獅子を演じる『獅子舞』
・男たちが本気で棒をぶつけ合うド迫力の『棒術』
・女性たちの優雅な集団舞踊『ウシデーク』
・宮古島に伝わる集団舞踊 生命の躍動『クイチャー』

などなど、まだまだ数えきれないほどたくさんあって、
しかも、同じ名称でも地域によって全く違う演舞ということもある!
正直なところまだ僕もすべては把握しきれてないんだ。


ふりい そざい君
そんなにたくさんあるの!?
沖縄に住んでるけどエイサーと獅子舞しか見たことない、、


ぶーてん
そういう人も多いよね!
地域の伝統として受け継がれていて、人を集めることが目的じゃないから
大きな宣伝をしていない地域も多くて、知らない人も多いんだ!

でもそのせいで担い手が少なくなっているという現実もある…
活動をやめてしまった青年会も少なくないんだ。


ふりい そざい君
そうなの!?
僕の地域も青年会があるけど、みんな部活とかバイトで断ってた…
よし!青年会に入って芸能を受け継ぐぞ!


ぶーてん
ありがとう!若者の力が絶対に必要だからね!

さて、次は『宮廷芸能』『民俗芸能』をアレンジした近代沖縄の芸能、
名付けるとしたら『創作芸能』について紹介していくよ!


今や観光産業の主力!『創作芸能』

異国の文化を取り入れ、どんどん新しいものを作り出してきた沖縄で、
「創作」という線引きをするのはとても難しいことですが、
この記事では比較的近代の沖縄で誕生した
新しい芸能を『創作芸能』と呼称させていただきます。

『創作エイサー』 世界に轟く沖縄のエンターテインメント

出典元:世界エイサー大会~交流祭2018~


そもそも、創作エイサーとは何でしょうか。
具体的な定義がないため、ウィキペディアで調べてみました。

創作エイサー(そうさくエイサー)は、沖縄県でお盆に踊られる伝統芸能、エイサーを基にして創られたポップダンスである。 沖縄をイメージした趣向を凝らしエイサーで使う太鼓を使用しているが、演舞の曲目にポップソングを使うなど、演舞形態(使用音楽、振り付け、小道具など)は伝統芸能であるエイサーとは大きく異なり、観客を魅せるためのエイサーを取り入れた創作太鼓という形になっている。(創作エイサーに決まった呼び方はない) 伝統的なエイサーが先祖供養の目的のために旧盆に各地区の青年会によって踊られるのに対し、創作エイサーは先祖供養の目的を持たず地域的な結びつきがなく、イベントにおいて演舞を披露するという目的のために団体結成されている。したがって、季節に関係なく、テーマパークなど人の集まる場所で演舞を披露する。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

と、ウィキペディアでは紹介されていました。
あくまでもポップダンス、
つまり太鼓を持った創作ダンスというジャンルのようです。

しかし、今では沖縄の新たな芸能として世界に注目されています。

台湾や中国といったアジアのみならず、
アメリカ、カナダ、インドネシア、
そしてなんと日本の反対にあるブラジルにまで
創作エイサーのチームが誕生しています。

沖縄が世界に誇るエンターテインメントとして
今や最も注目されています。

『創作舞踊(琉球舞踊)』 現代に生きる人々の想いを芸術へ

琉球舞踊は、先述した通り『古典舞踊』と『雑踊』の2つがあり、
そこに『創作舞踊』を加えた3種類に分類されます。

時代でいうと、戦後作られた作品が『創作舞踊』と呼ばれています。

ただ、作られた時期が比較的新しいというだけで、
その構成は古典舞踊調であったり、雑踊り調であったり、様々です。

最近では舞台公演用にアレンジされたり、
POPSで創作されたりと、
その可能性を大きく広げています。

『現代版組踊』 各地に残る偉人の生き様を現代へ

出典元:現代版組踊推進協議会

現代版組踊とは沖縄の伝統芸能「組踊」の様式をベースに、現代的な「音楽」「舞踊」「台詞」の3つの要素で構成された舞台様式です。

1999年、沖縄県うるま市(旧勝連町)での現代版組踊「肝高の阿麻和利」の初演をきっかけに誕生しました。

現代版組踊の原点は「子ども達を元気にしたい!」という大人の想いです。

子どもの無気力化や地域からの若者の流出問題を解決するための取組みとして、地域の子どもの居場所づくりを目的にスタートしました。その後、文化活動を通した青少年の「人財育成」と「地域興し」の新たな手法として、沖縄県内だけでなく、全国へと広がっています。

中高生を中心とした地域の若者達が演じ、地域の大人達が出演者を支える「子どもと大人が参画する活動」であることが大きな特徴です。

また、拠点とする地域に由来する歴史や伝承、史跡、人物の物語を題材とすることで舞台を通し「地域の宝」を掘り起こし、若い世代に伝えることで郷土への誇りを育てるきっかけ作りを行っています。

出典元:現代版組踊推進協議会

このように、沖縄県の1つの市で始まった『現代版組踊』ですが、
今や全国的に注目され、全国各地で新たな『現代版組踊』が生まれています。

そして2009年には福島県、2011年には北海道など
遠く離れた地で新たな『現代版組踊』が誕生しました。

現代版組踊「息吹~南山義民喜四郎伝」
北海道歴史舞台「絆花~中山久蔵翁物語~」



現代版組踊の最も大きな特徴は
メンバーが小・中・高校生というところです。

「一生懸命は、カッコイイ!」という合言葉の元
子どもたちが全力で取り組む姿に人々は感動し、
心が動かされます。それが現代版組踊です。

まとめ

ぶーてん
この記事では数多くある沖縄の芸能をほんの一部だけ紹介した。
まとめると、
・沖縄の芸能には『宮廷芸能』『民俗芸能』『創作芸能』の3つがある。
・各地で受け継がれてきた『民俗芸能』は数えきれないほどたくさんある!
・沖縄の芸能は世界に注目されている!


ふりい そざい君
沖縄の芸能がこんなに奥深かったなんて知らなかったよ!
友達にもたくさん広めるね!!


ぶーてん
格式高い『宮廷芸能』から、エンターテインメント性が強い『創作芸能』まで
幅広いのが沖縄の芸能の魅力だから、ぜひ自分に合った芸能を探してみて!

ちなみに、1つ1つの深堀りももちろんしていくから
また記事を見に来てね♪

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